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読了報告さくいんコーナー
・著者名(敬称略)は五十音順、書名の並びは任意です(刊行順や購入順にはなっていません)。
・アンソロジーは主宰(主催)された方のところに配してあります。
・記載されている情報は記事投稿当時のものですので、ご購入を検討される際には必ず最新の情報をご確認ください。
・Twitterで書いた短い感想が主で、ある程度長いものには★がついています。
 感想文の長短は書いた時期などによるもので短いからといって大してスキではないということではないのでご了承ください。
(長いのは間違いなくスキです)
・各作者様、リンク等不都合ございましたらお手数ですがご一報くださいませ。

続きからどうぞ。
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2037'01'01(Thu)00:00 [ 同人誌・web小説の感想 ] . . TOP ▲
つくった本・書いたおはなしまとめ
自分でもよく分からなくなってきたのでまとめてみました。
(ただ羅列しただけでリンクとかなくてすみません……そのうち追加します)
身内でのみ頒布されたもの、テキレボアンソロ寄稿分および無配本で公開された本編の一部・再編版は除いています。
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2025'01'01(Wed)00:00 [ 創作日記 ] . . TOP ▲
2019年創作ふりかえり
創作をまとめる時期になりましたね。

いちおう自己紹介をします。
ペンネームは泡野瑤子(あわのようこ)、Twitterなどでは阿波(あわ)でやっています。どちらで呼んでいただいても結構です。
一次創作で小説を書いています。
主に不思議要素少なめの、登場人物の内面にフォーカスした(わりとひとがよくしぬ)ファンタジーを書いています。
私のことを知らない人にはまったく面白くない記事になりそうですが……

最近は本を読むより映画を観ていることのほうが多く、年間100本程度映画館で観ていますのでTwitterには映画関係の話も多いです。
休日は映画をハシゴしたりもします。最高記録は5本ですが、さすがに最後はとてつもなく眠くなりましたので、いまは多くても3本か短めの映画で4本くらいにしています。

今日も映画の待ち時間が大変長いので、暇つぶしにスマホでこれを書いている次第です。
ですので画像や正確な記録が手元になく、思い出したことから順に書くだけになりますが、よろしければご笑覧ください。
あとで余裕があればちゃんとブログにまとめます。


■作った本・参加した本

・長編『ムーンライト・ミンストレル』刊行(3月、テキレボ8)
略称「ムーミン」。「戦場の女神」シトリューカが、帝国との戦に敗れて愛するヨナディオを殺した将軍シャルルに嫁がされるというお話。
大学時代に着想し、書いては諦め、書き直してはまた諦めを繰り返していた作品を、実に15年近く経ってようやく完成させることができました。(実際には昨年中に初稿はできていたのですが)
完成までに必要だったものは、年月による自分自身の成長(あきらめないこころ)……ではなく、ステキな装画と〆切だと思います。
装画を描いてくださった鉄子さんには感謝しかないです……。
遠征に出るし長く売るし、思い切って3桁刷っちゃえ! と個人誌では過去最高の初版部数を設定してしまって、しかし正直テキレボでは期待したほどには出なくてどうなることやらとビビっていたのですが(1000円の頒価と私の力量知名度からすればむしろ良かったほう)、遠征先の皆様と委託を受けてくださった方のお力もありまして、残部は当初の半分以下になりました。
とはいえまだまだありますので、どこかで見かけたらよろしくお願いします。増刷はしません。

・公募アンソロ『Nova Horizonto』に参加(4月)
基本的にアンソロは呼ばれれば出るが公募は出ないというスタンスなのですが、「民族・無国籍風」というテーマに惹かれて、思い切って参加させていただきました。
参加作は「竜の灯は泥河に流れ」、確か28000字くらい……? 短い割にはしんどめの話かもしれません。
竜の屍に種が落ち、大樹と化した《屍竜樹》ネグドラディと、その恩寵を受けて暮らすナティウ族の少女ティコの物語です。
地元の愛媛県で昔栄えた製蝋産業から着想し、魔改造を加えてできたお話です。
こちらは各遠征先での委託も受けさせていただきました。今後は主催の久遠マリ様のご参加イベント及び通販にてお求めいただけるかと思います。

・カケラ4&カケラ5に参加(3月、テキレボ8/10月、テキレボ9)
参加している創作サークル「空想工房」の会誌『カケラ』も第5号まで刊行されました。
毎回ジャンルとテーマ(お題)を両方決めて創作するという会誌なので、ジャンルだけ・またはテーマだけのアンソロなどと比べると難易度が高い一方、どちらもうまく料理できたときの達成感も大きいです。
それぞれジャンル×テーマは「青春×秘密」(カケラ4)、「和風幻想譚×幽霊」(カケラ5)となっております。

カケラ4に寄せたのは「1999 ムーンライト・ロッカーズ」、同日刊行のムーミンにひっかけたタイトルですが内容はまったく関係ない現代モノです。
ノストラダムスの大予言は当たるのか? とそわそわしていた20年前の1999年に、地下の秘密基地でコピーバンドの練習に励む高校生たちの青春物語。約10000字。
2016年刊行、現在は完売しカクヨムに公開している「月の光はきこえなくても」の関連作で、劇中歌「月の光」(1989年リリースという設定)の歌詞も書きました。
ひと昔前のダサさとキザさを出そうとがんばりました(笑)
まだ現代モノは少ないのですが、肩の力が抜けて楽しくて好きです。
むしろ異世界ファンタジーを書くときのほうが、世界観に合わせて文体をマッチさせていかないといけない(と考えるタイプの作者な)ので、しんどいのです。
それなのにファンタジーの話を思いついてしまうから、うまくいかないもんですよね……(?)

カケラ5に寄せたのは「鮎の河原―百瀬村白蛇神社絵巻―」という、たぶん江戸時代中後期くらいの日本の山村をイメージした感じの短編です。たしか12000字くらい。
たぶん純愛モノ(?)です。
昔うちの父親が鮎釣りをよくやっていたのですが、川に全裸の太ったおばさんが来るんで辟易してるんだよね〜的なことを言っていたのを思い出し、魔改造して書きました。
主人公の鮎漁師、利平はまったく父親には似ていませんが、創作クラスタの娘にうかつな話をするもんじゃねえなと思います。

カケラは空想工房での参加イベントのほか、メンバーのブースでもお預かりしています。
ゲストさんも豪華ですし、毎回意欲的なジャンルとテーマになっていますので、お見かけの際はぜひ一度試し読みしてみてくださいませ。

・外伝集『暁天/払暁』刊行(10月、テキレボ9)
今年4月以降は異常に仕事が忙しく、閑散期が7月まで全然来なくて精神がヤバヤバになっていたのですがテキレボには何か新刊をもぅて行きたいなぁということで、2016年に書いた長編『暁天の双星』(暁天)の外伝「助ける者」「手紙」とTwitterSSの再録に、新作2本「チュンナク王の独白」「真夜中の裏庭にて」を加えた外伝集を作りました。
新作の字数は覚えてないけど足して10000字ぐらいかな……?
暁天の主人公である義兄弟シシーバとバライシュの出会いから始まって、もう一組の兄弟アテュイスとチュンナクにフォーカスしていき、来年刊行予定の後日譚『隠者は払暁に眠る』(払暁)への導入になるような構成を目指しました。
これを読まなくても暁天や払暁を読んでいただくのに支障はなく、暁天を気に入ってくださった方にちょろっと買ってもらってテキレボ9とその後の遠征でだいたいはけたらいいな〜と思っていたのにテキレボ9が台風で中止になってしまいまして思ってたよりも残ってます。薄いし元の部数が多くないので、さして困ってはいないのですが。
いつもは一冊完結の本ばかりなので、続きモノの売り方について考える機会になったのはよかったなと思います。

・文庫版『時柴流星の変身』刊行
後述の新作『ザザ・ボンディーロの棄教』を出す余裕がなかったため、最初に作った同人誌『時柴流星の変身』を文庫にして出しました。
500円という頒価は自分でも少し割高だなと思います。少部数で原価が高めなのと、300円のA5版を買ってもらった方に申し訳ないので、そうしています。
正直、ちょこっとさんで頼めばもっと原価が抑えられるのですが、わんこ写真表紙の印刷をきれいにしたいし値段も高くしたくない、ということでくりえい社さんのオンデマ均一セットのお世話になりました。
カクヨムでも全文読めるので、紙派と柴犬写真がほしい方向けです。

・卒論本「死人が多めのシビアなファンタジーを書く私は卒論も死ネタでした」刊行
おも同に参加するに当たって何か情報系同人誌を作ろうと思い、大学時代に書いた卒論をそのままお届けしただけのコピー本。
完売しました。増刷はやろうと思えばできますが、めんどくさいのでもう作りたくないです。
どうしても気になるというなら、こっそり教えてください……


■未完のものたち
 
・長編「隠者は払暁に眠る」
暁天と同一世界観で、20年後の話。
ユーゴー帝国の第三皇子ハーレイが、幽閉されているアテュイスと出会い、帝位を目指して運命を大きく狂わせていく話。
来年11月、テキレボ10での刊行を目指しています。装画は暁天に引き続き、氷上リホさんにお願いしております。
いま6000字弱くらいですが全体で150000字くらいにしたいと思っております。
序章約4000字は書き終わっていて、テキレボアンソロに出す予定です。
そろそろ本気で書かねば間に合わぬ……。

・中編「ザザ・ボンディーロの棄教」
本当は今年の夏頃に出るはずだったのに、忙しすぎて無理だったまま放置しているやつです。
遠藤周作『沈黙』と映画「ラストサムライ」や「カポーティ」を足して3で割って魔改造したようなハイファンタジーです。
美貌の宣教師ザザ・ボンディーロが船酔いで嘔吐している冒頭くらいしかまだ書いてません。 
払暁を先に出すことにしましたので、その後気が向いたら続き書きますね……。

・短編「タピオカミルクティーさんへ」
スマホしか持ってないときや払暁をじっくり書く気にならないときになんか書こうかなと思い、空想工房に出したボツお題から選んで書いてみたやつ。
三茶のJK、略せず言うと三軒茶屋の女子高校生がタピオカミルクティーさんに手紙を書くという謎の内容です。
ジャンルも謎だし完成するかも謎ですが、完成したら3000〜4000字程度になると思います。
文フリ京都の新刊には不向きなので(世田谷区の話だしね)、カクヨムや三茶タピオカMAPを付けてネプリで公開してもいいかなと思っています。

書いた文字数はだいたい50000〜60000字と、昨年の5分の1ほどになりました。
今年は仕事が忙しかったし、昨年は長編2本とアンソロの主宰、各種原稿が重なってあまり映画館にも行けず肌荒れがひどかったため(自業自得)今年はセーブしました。
来年はもっと頑張ります。


■その他重大ニュース(?)

・初めての遠征サークル参加(6月、静岡文学マルシェ)
遠征一般参加は静マルやあまぶんで経験済でしたが、今回はサークル参加してみました。
静マルに続いて文フリ札幌、文フリ大阪にも参加しました。
ボウズもありえるなと思っていたのですがそんなことはなく、むしろ文フリ札幌は配置に恵まれて当社比かなり売れました。
そもそも遠征は、観光やお付き合いいただいてる創作家さんたちと遊ぶついでにサークル参加しているようなものですが、いろんな方に作品を見てもらえてとてもありがたかったです。

またご当地グルメも非常に楽しみました。
静岡はおでんや会場近くの唐揚げやさん、そして抹茶ジェラート、札幌はアイヌ料理とスープカレー、大阪はたこ焼きが美味しかったです。特別美味しいたこ焼きっていうのは本当にあるもんですね……。

今年の遠征は文フリ京都からはじまり、上記3イベントにも参加予定です。

・『剣士と赤竜』完売(11月、文フリ東京)
2018年7月に刊行した『剣士と赤竜』が完売しました! やったね!
英雄を引退したジェラベルドと血のつながらない家族たちの物語を、少しでも気に入っていただけたら嬉しいです。
かねてから申し上げていますが再版はしません。
地味な話でweb映えはしないのですが、次のカクヨムコン辺りでお便乗web転載しようかなと思います。

・BOOTH通販はじめました
やるやる詐欺を続けていた通販をはじめました。
(といいつつ、年末年始は発送できないのでおやすみです)
あんまり売上は期待しておらず、作品目録代わりのつもりではじめましたが、もし何か気になったらポチッてやってください。
今後は完売した作品のDL販売や、DL限定販売(製本しない)なども検討しています。

・ジム通いはじめました
創作と何の関係があるんや、という感じですが……
毎週2〜3回ジムで運動しながら映画観たり本読んだりしています。
体重は減らないけど積読と積み映画は減ります。
創作できる健康寿命が延びたらいいな……


■来年の抱負

テキレボ新刊の払暁を落とさないこと、くらいですかね。
私にとって創作は数ある趣味のひとつであり、魂を削ってどうこうするようなものではないし、映画も観たいし、本や漫画も読みたいです。
ただし、どの趣味もやるときは本気でやる性分なので、たぶんちょっとやりすぎることもあるかと思います。

そういえば数日前に「私の文体はどのジャンルに近いですか」みたいなアンケートがTwitterで流れてて楽しく拝見しました。
私は高校生のときから「ライト文芸のやり方で自分の文学をやる」ことを目指していたのを思い出しました。(忘れてたんかい)
道は果てしなく遠いですが、来年といわず永遠の抱負として、ぼちぼちやっていきます。


長文にお付き合いいただきありがとうございました。
みなさま、よいお年をお迎えください。
私は映画まであと1時間ありますので、なんかおいしいものを食べたら「タピオカミルクティーさんへ」の続きでも書きます。
2019'12'30(Mon)13:45 [ 普通の記事 ] . . TOP ▲
【読了報告】八束『聖なるもの』
八束さん『聖(きよらか)なるもの』を読みました。
文フリ東京(2019年11月)の戦利品です。
ナサカとフォロガング、それぞれ壮絶な過去と欠落を抱えたふたりの女が互いを呪い、補い合って生きる、「女による女のためのファンタジイ」。

ファンタジー作品(※本作については「ファンタジイ」表記がふさわしいかと思うのですが、続く内容の都合上こちらに統一することをお許しください)なのですが、主に東アフリカに取材したという世界観や人々の生活が、まるで実在の文化かのように思えるほどの息遣いを感じさせて素晴らしかったです。

なぜ、ファンタジーでなければならないのか。
たぶんファンタジーを書く人が一度は己に問いかけることではないでしょうか。
善良で純朴な読み手としての私は、「作者の思いのままに書けばいいんですよ(ついでに私にも面白かったら最高です)」と思うのですが、書き手としての私は私なりの答えを求めてしまいます。
本作を読むとき、ノンフィクションと見まごうほどの描写に圧倒されつつも、ファンタジーがどう描かれているのかということも少し気にかかっていたように思います。

八束さんの筆力ゆえに彼女らの受難が身に迫り、同じ女としては読んでいてつらい場面もあるのですが、全体からは不思議とやわらかで透徹した印象を受けました。
それはナサカやフォロガングの望みが、文明に毒された野心や男性全体に対する復讐心などではなく、もっと原始的で純粋だからだと思います。
ふたりが望みながら叶わなかったそれは、(「女のための」というコピーから私が勝手に想像していたのとは違って)今日フェミニストたちが提唱しているような男女平等な生き方ではなく、彼女らの社会の中でごく普通の女であることでした。
彼女らにとって、社会に期待される性的役割をこなせないことは、そのままナパタやメロエといった帰属できる場所を喪うことと不可分だったのです。
そういうことは、私たちが生きる現代でもいくらでも思い当たるのではないでしょうか。

女としての役割を果たしたい、それだけの望みを叶えるために、ときにファンタジーの力を借りねばならないのが女なのかもしれない、と考えて、とても切ない気持ちになりました。
さりとて、男とて同じようなことはあるでしょう。
片方の性が抑圧され、何らかの型にはめられているならば、もう一方の性はそっくりそのまま反転した型にはまっていることと同じはずだからです。
だから私は男性の方にも、この作品を必要とする方は大勢いると思いますし、いてほしいなと願います。
2019'12'12(Thu)00:01 [ 同人誌・web小説の感想 ] . . TOP ▲
【読了報告】大滝のぐれ『絶滅危惧種』
大滝のぐれさん『絶滅危惧種』を読みました。
文フリ東京(2018年11月)の戦利品です。

「絶滅危惧種」とは本書に登場する人々を例えたタイトルです。
乱獲、気候変動、天変地異など、ある種の生物が絶滅の危機に瀕する理由はいろいろあるんでしょうが、
きわめて乱暴にひとことで言えば、「環境にうまく適応できないから」なのかなと思います。
そんな人々を描いた作風は、しかし暗いものばかりではなく、むしろ戯画的でユーモラスなものも多いのですが、
生きづらかったり、性癖が特殊だったり、それでもなんとか生き残っている彼らの背後に、生き残れなかったものたちのすがたを想像して少し切なくもありました。

個人的には「西島くんの嘔吐が見たい!」が大好きです。
まともな愛情を知っているつもりで嘔吐を見たがる彼女を嘲笑っていると、最後に思いっきりゲロを吐きかけられるような、ぞっとするけど、でもどことなく爽快な読後感でした。
ほかの三編もそれぞれに面白かったです。またご本を買いに行かねば。
2019'11'28(Thu)23:22 [ 同人誌・web小説の感想 ] . . TOP ▲