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読了報告さくいんコーナー
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2037'01'01(Thu)00:00 [ 同人誌・web小説の感想 ] . . TOP ▲
【読了報告】佐々木海月『ネクタリスの海底』
※Twitterからの転載です

佐々木海月さん『ネクタリスの海底』を読みました。
第三回静岡文学マルシェの戦利品です。

月面で何らかの調査をしていた「先生」と助手の「私」。
しかしある朝、先生の乗った調査船は月の海へと沈んでしまい……。


人間の一生、先生がいなくなった後の時間。
この宇宙に月が生まれてからの気が遠くなるような時間に比べれば、きっとほんの一瞬みたいなものでしょう。
けれども「私」の身に降り積もる孤独が、その長さを何万年にも何億年にも、永遠のようにも感じさせます。
ほんとうに月のことを知るには、人の身で永遠を知るには、結局孤独しかないのかもしれない。
そんなことを思いました。

(ちょっとこいつ何言ってるんだ感がありますがおゆるしください)
2019'07'09(Tue)23:19 [ 同人誌・web小説の感想 ] . . TOP ▲
【読了報告】猫宮ゆり『南風』
猫宮ゆりさん『南風』を読みました。
テキレボ8の戦利品です。


海辺の南都チデリダに生まれたある姉弟。
姉のティーヴァは勝ち気な性格の舞踊手。
対して弟のラーシェは、内気なギタリストです。
姉弟の性格は正反対ながら、ともに天賦の才に恵まれ、互いを無二の相棒と認めていました。
王都でも絶大な人気を得た姉弟でしたが、ティーヴァが若き天才画家ルーベルトと恋に落ちたのを契機に、二人の芸術への思いは少しずつずれが生じはじめ……。


ティーヴァとセシル、二人の女性の心情が濃密で、すっかり文章に引き込まれてしまいました。
ティーヴァはカルメンを彷彿とさせる勝ち気な女性で、ルーベルトの前恋人セシルに対する態度はひどいところもあるけれど、根は純真で一途だったのだと思います。
その一途さが芸術ではなくひとりの男性へと向いてしまったから、ふたつのものを同時には愛せなかったのかなと……。
けれどもラーシェには姉とともに作り出す芸術だけが生きがいで、そのすれ違いがとても切ない……。
セシルはラーシェに愛されなかったと思っているかもしれないけれど、彼女の存在は救いだったと思いたいです。


「カルメン」は、嫉妬に狂ったドン・ホセがカルメンを刺殺して幕を閉じます。
さて、ティーヴァが辿った結末は……。
終章、遙か時を経て老いたセシルの、しなやかな強さが深い余韻を残して印象深かったです。
ほんとうにすばらしかった……!
素敵な作品をありがとうございました。
2019'07'02(Tue)22:51 [ 同人誌・web小説の感想 ] . . TOP ▲
#ゴールデンウィークなのでいいねされた数だけ今まで読んで面白かった本を紹介する 2019年



こちらのツリーと内容はほぼ同じです。
Twitterでは書影がうまく出なかったので、アマゾンさんのチカラを借りて21冊ずらずらと並べました。
続きからどうぞ。
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2019'05'31(Fri)19:38 [ 普通の記事 ] . . TOP ▲
【読了報告】要崎紫月『マトリョーシカの夢』
要崎紫月さん『マトリョーシカの夢』を読みました。
第0回静岡文学マルシェの戦利品です。

ミッション系女子校の教師が生徒を殺したと告白する。
けれども、そんな生徒は実在しておらず……という奇妙な事件。

お話はホラーとミステリが融合した雰囲気でしたが、私が冒頭の惨殺シーンで連想したのは、映画の「チャーリーとチョコレート工場」でした。
それぞれ違った方向に意地悪で自己中心的な悪玉の子どもたちが登場して、チョコレート工場で酷い目に遭う(婉曲)んですが、「何もそこまでしなくても……」という「罰しすぎ」なあの感じ。
殺される少女たちも、それぞれに大きな欠点があるけれど、なぜこうも酷く殺されなければならないのか……というその真相(らしきもの)が、「犯人」たる佐々木真知子の辿った末路ゆえに重く響きました。
その一方で、無邪気に幸せになれる三島のような人間の存在が明るくも残酷で、より闇を色濃くしていて印象的でした。

2019'05'18(Sat)22:13 [ 普通の記事 ] . . TOP ▲