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読了報告さくいんコーナー
数が増えてきたので作ってみました。
著者名(敬称略)は五十音順、書名の並びは任意です。
読了報告に記載されている情報は記事投稿当時のものですので、ご購入を検討される際には必ず最新の情報をご確認ください。
(各作者様、リンク等不都合ございましたらお手数ですがご一報くださいませ)

続きからどうぞ。
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2037'01'01(Thu)00:00 [ 同人誌の感想 ] . . TOP ▲
【読了報告】永坂暖日『嘘つき王女と隻腕の傭兵』
永坂暖日さん『嘘つき王女と隻腕の傭兵』を読みました。
テキレボ6での戦利品です。
11/23の文フリ東京でも入手できます! →D13 「夢想叙事」>『嘘つき王女と隻腕の傭兵』
感想前に大好きな映画の話から始めようかと思ったんですが、ちょっとオフが立て込んでおりますので今日は脱線せずに参ります。
いつもそうすりゃいいのにな!(笑)

「荒い呼吸をして空気が通るたび、喉がしみるように痛い。」(本文4ページ)

物語は、緊迫感に満ちた逃亡劇から始まります。
(痛覚や触覚など、全体を通して身体感覚に関する描写が印象的です)
王女イフェリカの祖国ヴェンレイディールは、先ごろ戦で隣国リューアティンに敗れ、王族はみな処刑されてしまいました。
魔法を学ぶためリューアティンに留学していたイフェリカも、懸賞金をかけられ命を狙われています。

イフェリカにはどうしても叶えたい望みがありました。
ヴェンレイディールのどこかにあるはずの、家族のお墓を見つけ出すことです。
しかしイフェリカはいまやお尋ね者。ひとりではとうてい祖国に帰れそうもありません。
そこで墓参りまでの護衛を依頼した相手が、傭兵のハルダーです。

「隻腕の傭兵」ハルダーの右腕は義手です。
過去の護衛依頼に失敗した際、ある強敵によって切り落とされてしまったためです。
義手を作ってくれた女魔術師キシルを通じて、ハルダーは(渋々)危険な護衛任務に身を投じることになります。

ハルダーが「隻腕の傭兵」なら、イフェリカが「嘘つき王女」なのだろう、と予想がつきますよね。
ところが、イフェリカは嘘つきとは程遠い正直者なのです。
「王女か?」と聞かれて「はい」と答えてしまいますし、偽名で呼ばれても返事できないと頑なに主張しさえします。
しかも冒頭では追手の目をくらますためにつかっていた魔法も、全然使いません。

これだけ書くと、イフェリカがわがままなお荷物ヒロインのように思われてしまうかもしれませんが、実際は健気でひたむきな、守るに値する少女として丁寧に描写されていて、むしろ「イフェリカには何か事情があるのかな? どうしてそこまでしてお墓参りがしたいんだろう? タイトルはどういう意味なんだろう?」と気になってしまいます。
そのへんをここで言及するのは野暮というものなので、どうぞ本編でお確かめください。
(わたしは完全にやられました。。。)

プロットの主軸はもちろんお墓探しですが、これはハルダーの再起の物語でもあると思います。
キシルが作ったハルダーの義手は、はじめ取り返しのつかない失敗の象徴として表れます。「守りきれなかったこと」に囚われていたハルダーが、イフェリカとの出会いを通じて「出会えたこと」そのものに目を向けられるようになっていく――物語が終わるとき、義手は序盤とは違った意味を持っています。
痛みは簡単に消えなくても、それでも少し前を向けるような幕引きに胸が熱くなりました。
文フリ東京に行かれる方、ぜひお手に取ってみてください。
(関西の方は、来年1月の文フリ京都でも手に入るかなと思います)
掛け値なしにおすすめですよ!
2017'11'15(Wed)23:29 [ 同人誌の感想 ] . . TOP ▲
【読了報告】永坂暖日『サボテンの子どもたち』
永坂暖日さん『サボテンの子どもたち』を読みました。
テキレボ6の戦利品です。
寺島家の三きょうだいを中心に展開する4編からなる連作短編集となっています。
こちらが永坂さんの 2017/11/23文学フリマ東京のカタログ です。
(しつこいようですが私も委託させていただいてます……)

感想文の前に、ひとによってインプット・アウトプットのしかたが違う、という話を。
(腕の組み方と手の組み方でどっちの手が上になるかで分かるとか、なんかそんなやつです←アバウト)
私は右脳で感覚的(なんとなく無根拠に)にインプット、左脳で論理的(理屈っぽく)にアウトプットする派らしいです。
そういうタイプの私が感想を書きます。前置き以上です。

ブラームスのワルツが聴きたくなった。
それが、『サボテンの子どもたち』読了後の感想です。
私が聴きたくなった曲はこちらです。全音さんの動画なので著作権も大丈夫なはず。

最近ではアフラックのCMにも使われていましたね。
短く素朴で、けれどもぬくもりに満ちた美しい曲で、私の大好きな曲のひとつです。
以上が右脳人間アワの感想でした。

ここから理屈っぽい阿波に補足説明させますね。(続きからです)
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2017'11'03(Fri)00:07 [ 同人誌の感想 ] . . TOP ▲
テキレボ6に参加してきました~
〆切を生やしまくったせいでブログを放置しまくってしまいました。

去る2017/10/28(土)、テキレボ6に空想工房のメンバーとして参加してまいりました。
長文ですので適当に読み飛ばしてやってくださいね……

【開場前】
10時のサークル設営時間ぐらいに到着できればいいかな、と思っていたのに遠足が楽しみな幼稚園児よろしくやたら早く目を覚ましてしまい、9時には浅草に到着しました。
銀座線の浅草駅ホームで暁天のコピー本を家に忘れてしまったと思い込み、心の臓が停止するかと思いました。
家人にLINE通話をかけて「浅草まで、いや新宿まででいいから持ってきて( ;∀;)!」と拝み倒したものの家に見つからず、超テンパりながらもう一度鞄の中身を改めたらちゃんとありました(笑)

アワ「いやーごめん、死ぬかと思ったわ……」
家人「本忘れたぐらいで人間は死なないよ」

そうは言いますが、氷上さんが睡眠時間を連日削って作ってくださった魂のラフ画拾遺集を忘れたら、申し訳なさすぎて銀座線の露になりたくなるでしょ……(大迷惑)

気を取り直して会場に着いたら、もうほとんど机や椅子のセッティングは終わっていて(ありがとうございます)、宅配搬入のお荷物を待つだけになっていました。
へええ、こんな感じで宅配搬入の荷物って届くんだなあー! と手を打つイベント初心者の私。
荷物運びは少しだけお手伝いできました。
たまたま運んだ中に三谷さんのとたまさんのお荷物があったので私の使命は果たした気がしました(早い)

セッティングや片付けが致命的に苦手な私は、seedsさんがいらっしゃるまで基本的にまごまごしていて、実に役に立ちませんでした。まごまご。すみません。
机上配置については、私が無計画に新刊と無配を生やしまくったせいでみっちりになってしまったな……と思っています。
seedsさんが撮影してくださった写真をお借りしてきました。
こんな感じです。↓
テキレボ6 当日配置


【売れ行き】
午前中はさほど出足が良くなく、このまま全然売れなかったらどうしようと少し不安になっていました。
が、午後になるとサークル参加者さんがお買い回りに出られて、ありがたいことにたくさんお手にとっていただけました。
いろいろとつたない応対をしてしまったと思うのですが、遊びに来てくださったみなさん良い方ばかりで本当に助かりました。ありがとうございます……!

暁天は分厚いのでちょっとずつ後ろから出していたのですが、バタバタしているうちにいつの間にか段ボールがすっからかんになっており、思わず「うそでしょ……?」と声が漏れました。
「つきこえ」も、4部も余部がついてこんなにどうしようと思っていたものの、終わってみれば意外と減っていました。今回で売り切れはしませんでしたが、次回のテキレボにもゴブガリMAPがあるなら参加できそうな数です。

ゴブガリMAPに参加させていただいた『時柴流星の変身』は、頒布分全てお買上げいただき、今回で終売となりました。
(「ゴブガリと聞いて」という方もいらっしゃって、本当に主催の天海さんに感謝です……!)
『剣士と赤竜』(「宿題」)はお知り合いの方に1冊だけ買っていただけましたが、単独で売るのは厳しいです。次回は長編が出るはずなので、今回刷った無配とセットでお試しとして100円で売りたいなと考えています。
無配掲載分は近々web転載します。

空想工房の会誌『カケラ』vol.02は今回ジャンルがミステリーだったので、ファンタジーの列ではなかなか売りにくいものだったかなと思いますが、ぼちぼち出てよかったです。
「アワノ作品が載ってるならジャンルがなんだろうと買うわ!」と言っていただけるような作者になりたいものですね。
ちなみに私が書いた「カタリナ」は20世紀初頭ヨーロッパ風の、架空の国のお話です。
「ミステリーとは……?」な仕上がりではありますが、登場人物のやり取りなどは結構気に入っているので、読んでいただけたら嬉しいです。
次回は11/23のコミティアで、seedsさんが参加されている「高千穂大学漫研OB有志会(I30b)」でお手にとっていただけるようです。
コミティアに行かれる方は、どうぞよろしくお願いします。

さて14時半ごろに、暁天は本当に完売してしまいました。
実は代行で総部数の三分の一近いご注文をいただき、もしかすると足りないのでは? と思ってはいました。
(個人的に、会場の売上はだいたい代行の2倍という感覚がありました)
増刷は間に合わないので、装画の氷上さん他数名の方々にお送りする献本分も頒布に回したのですが足りず、キズや汚れが目につく見本誌分まで旅立っていきました。
(お手に取っていただいた永坂さんと夕凪さん、ありがとうございました……!)
完売はもちろん嬉しかったのですが、あまり舞い上がった気分にはならず、むしろ自分の仕事ができてほっとした気分です。
めちゃくちゃ美しい表紙をつくっていただいたのに見向きもされなかったとしたら、よほど本文や告知方法がまずいということですから、そうならなくてよかったな、というのが率直なところです。
クリエイターというよりビジネスマン気質なんでしょうかね。
あとは中身が少しでもみなさんに気に入ってもらえるものであることを祈るばかりです。

当日会場でご用意ができなかった方、すみませんでした。
既に増刷分を発注しまして、今後11/23の文フリ東京や来年1/21の文フリ京都で「つきこえ」とともに個人委託で置いていただけることになっておりますので、お近くの方はお立ち寄りいただければと思います。

11/23 文フリ東京の個人委託先、D-13 「夢想叙事」さん(永坂暖日さん)のカタログはこちらです→
永坂さん、碧さんのご本のついでに見ていってやってください。
文フリ京都については、また改めてブログに告知しますね。
その後は未定ですが、次回のテキレボ7にも少しは持っていけるようにしたいです。

また、再版しないコピー本セットの内容については、カタログに書いた通りweb転載いたします。
「ギョニソ読み終わったよ〜」という声が聞こえてきたらやろうと思っています(適当)
そういえばみなさん実にナチュラルに「ギョニソ」と呼んでくださっててびっくりしました!
タイトル「に」入ってないのに!(笑)
私のツイートがきっかけだったんですが、もう忘れられていると思ってました。
(というか私が忘れてました)
親しんでいただきありがとうございます……!

【お買い物代行サービス】
今回、代行のシステムはとても分かりやすかったと思います。
前回はメンバーズで代行2時間入りましたが、その時よりスタッフさんやメンバーズさんの負担が減ったんじゃないかとお見受けしました。
自分でポスティングするシステム、お客さんの存在が感じられてすごく良かったです。
(実際は半分以上森村さんに手伝っていただきましたが……)

受注数がある程度多くなると、当日売れ行きを見てから代行可能数を判断するのは難しく、結果的に確実に売れる代行を優先しやすい傾向にあったのではと思います。
今回暁天は代行受注がギリギリ総部数の三分の一以下だったので、全数ご用意いたしました。
代行注文をされる方は、どうしても会場に来られない方、しかも700円の手数料を払っても欲しい方だと思うので、私としましては今後も代行の方へは全数行きわたるようにしたいですが、対策が「多めに刷る」というリスキーなものしか思い浮かばないのがしんどいところですね……。
(こんなに発注していただくの今回限りかもしれないですが)

いち参加者としては、「代行も直参も全員に行きわたるようにするために多めに印刷すべし!」みたいな流れは作りたくないです。
いつだって同人誌は刷りたい数だけ刷るもので、求められる数だけ用意する義務はないということを忘れないようにしたいです。
求められたら刷りたくなるのは、また別の話ですけどね!

【お買い物】
今回はおつかいを頼まれていたここドラを除き、売り切れてもしかたないと思っていました。
実際いくつか完売していて買えなかったのですが、できるだけブースでお客さんにお会いすることを優先したのでやむなしと思っています。
積読すごいしな! 引越し前だしな! 買い控えないとな!
と言いながら空になった暁天の段ボールがいっぱいになるほど買いました。(想定内)
委託待ちの間にもふらふらと目に留まった本を買う始末。
空想工房の伊崎さんに「買いすぎ!」(半年ぶり2回目)とのお言葉をいただきました。
何円使ったかなんて、ゴリラに聞くだけむだというものです。
それでもなお買い忘れがあるという……欲望は留まるところを知らない……

今回テキレボアンソロまとめの後半ができなかったので、好きですの気持ちはなるべく言葉とお財布でお伝えしました(笑)

そういえば、昔五百円玉貯金をしてたやつを使って買い物してたので、自販機とかで使えない旧五百円玉が入ってるかもしれません……すみません……どっかで使ってください……

【嬉しかったこと】
たくさん売れたとか差し入れいっぱいもらったv(^o^)vとかいった現金なよろこびもありますが、今回強く印象に残ったのはそういうのとはちょっと違ったところでした。

空想工房は『カケラ』vol.02で「堂々巡りスタンプラリー」に巡られ堂として参加させていただきました。これは私が書いた「カタリナ」に、「堂々巡りしている」という言葉がたまたま出てきたことに気づいたためで、それが試練(クイズ)の答えにもなっておりました。
巡られ堂になったおかげで、普段なら空想工房には寄らない(たぶん)方にもたくさん来ていただき、印として変なシールを授け、ちらりと『カケラ』の目次を見ていただきました。
たぶん直接売上に繋がりはしなかったと思うのですが、楽しみを提供する側として参加させていただけたことがとても嬉しかったです。
書き手としては、自分と似た嗜好を持った方に楽しみを提供するのが精一杯で、それはもちろん大変に光栄なことです。
でも今回は堂々巡りスタンプラリーを通じて、好みの違う方にも楽しんでいただける一助になれたのかなと思います。
主催の七歩さん、本当に素敵な企画をありがとうございました!

そしてもうひとつ嬉しかったこと!
かねてからブクログを通じてお知り合いだったサイダネさんがお客さんとして来てくださったのです〜〜!
感無量……( ;∀;)
スパムに乗っ取られレイバンのサングラス勧めるbotになった挙句、アカウント凍結の憂き目に遭った(笑えない)あの頃はまさか直接お会いできるとは思いませんでした……!
私の本以外もたくさんお買い上げされたようで、戦利品の感想ブログを立ち上げてくださいました。
直接面識のない作者さんに感想を送りつけるのも……ということで特にタグやリプライ形式にはなさっていませんので、ここでそっと宣伝させていただきます。( @saidane_819

文字書き中心でない創作クラスタさんにもテキレボに興味を持っていただき、お忙しい中、また天気も良くない中で足を運んでくださったり、代行頼んだとおっしゃっているのを拝見するのも本当に嬉しかったです。
私以外の方のご本も買っていらっしゃるのを見ると心がほくほくします。もちろん私目当てで来てくださっているわけではないのですが、なんというかこう……輪が広がってる感じが!
私もテキレボ3で呉葉さんやseedsさんに釣られて、会場に足を踏み入れたことを思い出します。
その先は沼でした。
「本作るの大変そう」「web公開で十分」「締切に追われたくない」と言っていた私が現在ではこのザマ……仕上がりです……\(^o^)/

【切なかったこと】
空想工房、ジャンケン弱い〜( ;∀;)
今回も閉会後のジャンケン大会でまったく勝てないわれわれ……
我こそはジャンケン猛者という新メンバーがほしいですね……(笑)

あと〆切生やしすぎていっぱい映画見逃しました!!( ;∀;)


打ち上げやアフターなども楽しかったのですがいい加減長くなってきたので割愛します。。。
テキレボ6にかかわったすべての皆さま、ありがとうございました!
次回もまた参加したいです~!!
2017'11'01(Wed)23:30 [ 即売会イベント ] . . TOP ▲
【読了報告】並木陽『斜陽の国のルスダン』
並木陽さん『斜陽の国のルスダン』を読みました。
第0回静岡文学マルシェ (2016年6月) での戦利品です。
並木さんのご本を読んだのはこれが初めてです。
(ラジオドラマもありますが、とりあえずここでは原作についての読了報告です。)
※脱線しまくっているので感想文だけでいいわという方は次の赤字まで飛ばしてください……

ここを読みに来られる方にはいまさら紹介の必要もないでしょうが、13世紀のグルジア女王・ルスダンの波乱に満ちた生涯を描いた作品です。
「いまいちピンと来ないなあ」という方のために先に言っておきますと、当時のグルジアと日本との間には大きな共通点があるんですよ!

と、まるでグルジアの歴史に詳しいかのような口ぶりですが……(笑)
数年前まで、私のグルジアについての知識は、「たぶんヨーロッパの東のほうで、なんとなく名前くらいは聞いたことがあるかもしんない」という程度でした。
たぶん日本人の大半は、私と同じようなものではないかと勝手に思っています。

その国のことを日本では公式に「ジョージア」と呼ぶようになったと知ったのは、2015年末に「独裁者と小さな孫」という映画を観たときです。
架空の国の独裁者(おじいちゃん)と孫(女装ショタ)の逃避行を描いた作品でした。
小さな孫が言う「あーんちゅけび!」という言葉がいまでも耳に残っています。字幕は「明かりをつけろ」だったか「明かりを消せ」だったか忘れてしまいましたが……あれがジョージア語なのでしょうか。
この映画をきっかけに、ジョージアという国に少し親近感が湧いてきた時期に『斜陽の国のルスダン』の存在を知り、翌年6月の静マルで購入させていただきました。

ちなみに2016年には「みかんの丘」「とうもろこしの島」という2本のジョージア映画が公開されています。いずれも、ジョージアとアブハジアとの間で起きた紛争が背景にある作品です。
どちらもすごくいい映画だったんですが、個人的には「みかんの丘」のほうが見やすかったです。「とうもろこしの島」はセリフがとても少なく、映画館でウトウトしてしまった記憶があります……。
3本ともソフト化されていますので、興味のある方はぜひご覧になってください。

話は逸れましたが、ともかく、私にとってグルジアは非常に縁遠い国でした。
まして13世紀だなんて。
私は世界史もほとんど履修していませんし、当時のグルジアがどんな国だったのか全く知らない状態で、この本を手に取ったわけです。
世界史はさっぱりでも、日本史なら少し分かるかも、と学生時代の記憶を掘り起こしてみます。
鎌倉幕府の滅亡は1333年、「いちみさんざん」なんて暗記したなあ。13世紀というとその少し前か。
そういえばなんで鎌倉幕府って滅びたんだっけ――13世紀には、その一因となった大きな事件がありました。
そう、「元寇」です。げんこう!
(執権北条時宗が新刊を落として壁サーだった鎌倉幕府が崩壊するさまを想像し……ませんね)
日本は文永の役(1274)、弘安の役(1281)の二度にわたって元(モンゴル)の襲撃を受けました。
元と戦った御家人に褒美として所領を与えることができず、「御恩と奉公」が成立しなくなり鎌倉幕府滅亡の原因となった――というようなことが、私の教科書には書いてあった気がしますがいまはどうなのでしょう。

文永の役よりも少し前、グルジアもまたモンゴルの侵攻を受けています。
これが、先に書いた「グルジアと日本との大きな共通点」です。
日本では台風が来たおかげでモンゴル軍は敗退しましたが、グルジアではどうだったのでしょうか。
『斜陽の国のルスダン』は、ちょうどその時代を描いたお話です。
(ようやく続きから感想文です……)
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2017'08'28(Mon)18:16 [ 同人誌の感想 ] . . TOP ▲