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読了報告さくいんコーナー
・著者名(敬称略)は五十音順、書名の並びは任意です(刊行順や購入順にはなっていません)。
・アンソロジーは主宰(主催)された方のところに配してあります。
・記載されている情報は記事投稿当時のものですので、ご購入を検討される際には必ず最新の情報をご確認ください。
・Twitterで書いた短い感想が主で、ある程度長いものには★がついています。
 感想文の長短は書いた時期などによるもので短いからといって大してスキではないということではないのでご了承ください。
(長いのは間違いなくスキです)
・各作者様、リンク等不都合ございましたらお手数ですがご一報くださいませ。

続きからどうぞ。
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2037'01'01(Thu)00:00 [ 同人誌・web小説の感想 ] . . TOP ▲
つくった本・書いたおはなしまとめ
自分でもよく分からなくなってきたのでまとめてみました。
(ただ羅列しただけでリンクとかなくてすみません……そのうち追加します)
身内でのみ頒布されたもの、テキレボアンソロ寄稿分および無配本で公開された本編の一部・再編版は除いています。
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2025'01'01(Wed)00:00 [ 創作日記 ] . . TOP ▲
【読了報告】丹羽夏子『ルスカ』
丹羽夏子さんの『ルスカ』を読みました。
テキレボEXの戦利品(R-18作品)です。
わくわく氷上さんセット(※テキレボEXで購入可能だった氷上さん装画の2冊、『ルスカ』とアワノ作『暁天の双星』)のえっちじゃないほうの作者としては即チェックしておかなくては……笑
ということで積読大魔神アワノには珍しく入手後すぐの読書です。
(10年以上積んでいる商業本から目を背けつつ)

『ルスカ』は19世紀ヨーロッパの架空国家が舞台となっています。
エーデマルク王国の王弟グスタフは、「スオラの民」なる先住民が住む属国スオルランドの王としてかの地に赴き、そこで伝説に謳われる美しきスオラの「こども」、ルスカと出会います。
スオラの民は両性体で生まれ、「運命のつがい」と結婚すると男女どちらかの性別を選んで変化して「おとな」になるといわれていますが、その過程はスオラの民だけに伝わる秘密でした。
ルスカはエーデマルク人のグスタフを自らの運命のつがいだと認めます。
グスタフも一途に愛情を向けてくるルスカに惹かれ、ついに「こども」が「おとな」に変わる秘密へと導かれていくのですが……といったお話です。
同じくヒロイン側の名前を冠した先行作品「ガラ」を彷彿とさせますね。あちらも良い作品でした……
まだ読了なさっている方は少ないかと思いますので、ネタバレに気をつけて感想を書きたいと思います。


まず、そうですね……とてもえっちです。とてもえっちです。
私の経験上(?)作者によって年齢制限されていたり、または作者が年齢制限が必要かなあと気にしたりするものでも、読んでみるとそうでもないものって結構多かったりするんですが(それが良くないとは別に思わないんですけど)、本作はちゃんととてもえっちですね。何回言うのよ。
このえっちは両人の合意の上で成り立っていて、官能的かつ幸福感に満ちているのでよいえっちさです。
エーデマルク人とスオラの民という、文化も身体のしくみが違う人々が共存できるか、という物語のメインテーマにも深く関わっているので、必要不可欠なえっちになっていると思います。

えっちの話はこれくらいにして。
繰り返しになりますが、物語のメインは異文化の共存――それぞれの文化を守りながら手を取り合って発展していけるか、にあるかと思います。
物語上エーデマルク人とスオラの民は、征服者と被征服者の関係にあります。
憎しみ、対立、悲劇、それらが連鎖的に繰り返されてきた歴史がきびきびとした文章で明確に描かれていて、対立するふたつの文化を見つめる丹羽さんの視点は鋭く公平です。
本作には両民族の対立を煽動する黒幕的人物が存在します。
その人が最後に語る言葉には、両民族がどちらも同じ人間であることを影の部分から示していて重みがありました。
(光の部分から照らしているのがえっちかな)

性別のことやキャラクターのこともいろいろ思ったことがありますが、まとまらないのでこの辺で……。
端的にまとめるとえっちがちゃんとえっちで重厚な読み応えもあるファンタジー! でした。
性描写が苦手でなければぜひ! オススメです!


最後に氷上さんの装画、webで見るより本の表紙のほうが可愛くってキュンとしちゃいました。
私は氷上さんの描かれる目が好きなんですが、ルスカが「おとな」になる前の、危うさをもはらんだ純粋さが見事に表現されていて。
似た色合いでも質感の違う帽子や毛皮や服の塗り方とか、細かく描き込まれた模様から、丹羽さんの創りだした「スオラの民」の文化が視覚的に感じられるのもよいな……と言いつつ、また描いていただいた『暁天の双星』の装画を見直してにやにやするのでした。
払暁もどうぞよろしくお願いします~~~!(早く原稿を書いて私……)
2020'06'27(Sat)15:29 [ 普通の記事 ] . . TOP ▲
【読了報告】文野華影・ひじき『The Hidden Treasure われは妹思ふゆえに芋あり』
文野華影さん・ひじきさん『The Hidden Treasure われは妹思ふゆえに芋あり』を読みました。
テキレボ8の戦利品です。
ひじきさんから「シネマ芋先輩」を拝命しているのに、いままでちゃんと読めてませんでした。
よくねたいもになってしまった……(うまいこと言ってごまかしたつもり)
(ちなみに映画館にフライドポテトとか芋メニューあると頼みたくなることが名前の由来であって芋には全く詳しくないです。一番好きな野菜はネギですがネギも詳しくないです)

まさかのじゃがいも擬人化小説!
この本の刊行が告知されたとき、まず独特かつ新鮮なコンセプトに驚きました。
私のみならずTwitter上の人々が次々と瞠目して話題になっていたのを覚えています。
(いや、顔見てないから知らんけど……)

じゃがいも関連ワードを題材にとった中身もコンセプトに負けないインパクト。
「インカレンジャー」のシリーズはどこをとっても笑っちゃいますし、しっとりした作品にじんわり感じ入った後で「でも芋だよな?」と思わず真顔になったり、フライドポテトにエロス感じたり、ふんだんにちりばめられた芋トリビアにへぇ~ってなったり。
変幻自在、縦横無尽に語られるじゃがいもたちの物語のおかげで、読み終わった後は普段眠っている脳の一部が活性化したような気がします。

そもそも、小説というのは無限に自由なもの。
何が書かれていたってかまわないし、書かれているものはそこに確かに存在し得る。
そんな、当たり前だけど忘れがちなことを、この本が思い出させてくれました。

この本は元々ひじきさんの発案のようですが、話に乗って一緒に原稿を書いてくれる華影さんというお仲間がいらっしゃるのが本当にすばらしいですよね。
男爵芋とツニカが交配してキタアカリが生まれたように、ふたりの芋愛が結実(※注:芋は地下茎であって実ではない)してできたこの本は、文芸同人の世界を明るく照らす希望の明かりだといっても過言ではないでしょう。(はて、私は何を言っているんだ?)


2020'06'16(Tue)23:15 [ 同人誌・web小説の感想 ] . . TOP ▲
【読了報告】青波零也『空言ミストノーツ』
青波零也『空言ミストノーツ』(上下巻)を読みました。
テキレボ7の戦利品です。
先に読んだ『霧世界報告』『談話室の飛ばない探偵たち』と同シリーズのこちら、ようやく読めたので感想を書こう……とは思ったものの、どうしよう、私これについてのネタバレにつながりそうな情報をweb上に残したくない……
となると「セレスたんけなげでかわいいな」「オベロン(機体)かっこいいな」「そうがとくちえ きれい」みたいなアホの感想しか書けない……
とりあえず界隈から「必ず上下巻セットで買うんだ」「アザラシをつるせ」などの声が上がった意味は理解しました!!

あ、あと私からひとつだけ……

『空言ミストノーツ』を読んだ後に『美形点睛』に寄稿いただいた「未来視の対価」を読んでいただくとエモみでしねる。

自分とこの本の宣伝かよって感じですみません!!
でも特にトレヴァー推しの方には本当にこの読み方オススメです……
ハァ~~~青波さんこんな素敵な短編をうちのアンソロに寄稿していただいてありがとうございます……。
お手元に『空言ミストノーツ』と『美形点睛』を両方お持ちの方はぜひやってみてください……。


霧航士を巡るお話は、これで終わりというわけではないようでうれしいかぎりです。
また他の物語が読める日を楽しみにしております。
それまでに、『霧世界報告2』も読んでおかなくちゃ……。
2020'06'11(Thu)17:32 [ 普通の記事 ] . . TOP ▲