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Tw300字ss 第二十回お題「風」
「春の盛り」


 あの日、家族で訪れた桜の園は、今日と同じように満開を迎えていた。
 まだ幼かったわたしは、はるか頭上から舞い降りてくる花びらのきらめきに感激し、お弁当そっちのけでぐるぐる走り回ったものだ。
「こら、危ないよ」母はわたしをたしなめながらも、微笑んでいた。
「もっと風が吹けばいいのに。もっといーっぱい、散ってほしい!」
「おやおや」父は目を見張った。「残酷なことを言う子だな」
 いまのわたしなら、決してそんなことは言わない。
 あの日の思い出が、わたしに教えてくれるのだ。春がもっとも盛りを迎えるのは、春が過ぎ去っていくまさにそのときなのだと。
 わたしは低く垂れた枝に手を伸ばし、そっと花びらを撫でた。


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はじめての予約投稿。うまくいくかな~
下記お題配布元ツイートの引用です。







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2016'04'02(Sat)21:00 [ Tw300字ss ] . . TOP ▲
    




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