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蛇足補足 ケンペル先輩の結婚お悩み相談編
ケンペル先輩にお返事が届き始めている……。
本編では結構孤独な位置にいるのでとてもありがたいです。

バトンついでに、続きからヘヴンズ・セヴンやケンペル本人の結婚観について
みす○ーにゅーすのごとく補足。


(以下、ケンペルさんがいっぱい出てきて紛らわしいのでキース・ケンペルはキースと記載)


アレスティア王国では、アシュリオのような王族や、ケンペル家のような上流貴族階級の人たちは、恋愛結婚などまずあり得ません。
そういう身分の男性は、王立大学を飛び級して出た後に、親の決めた相手と結婚するのが一般的です。
王立大学は何歳からでも入れて4年間で卒業ですが、まあ一般的に現代日本と同じように20代前半で卒業するので、
ほとんどの貴族男性は25歳頃までに結婚してしまいます。
結婚する相手として選ばれるのは、少し年下の20歳前後くらいです。
しかもアレスティア王立騎士団というのは、非常に名誉な職業で高給取りですから、当然女性側からも結婚相手として騎士団員はものすごく人気があります。
ですから、32歳で騎士団長の座にありながら、結婚していないキースは、かなり異常な目で見られるわけですね。


それから、キース本人について。

※ここから若干ネタバレ? もあり とんでもなく長いので
 お暇な方とか創作講義ばっちこいな方だけどうぞ。。。

生まれつき目や耳や手足が不自由な人がいるように、生まれつき魔法が使えない人がこの世界にはいます。
そういう人たちは、この世界では「インフェリア」と呼ばれ、差別を受けています。
キースはそのインフェリアなのです。
※ちなみに、他の主要キャラで言うとギムシナ王シーヴル・ギアニスがインフェリアです。

キースはアレスティアきっての名門ケンペル家の長兄ですので、一般の人ほど表立って差別を受けることはなかっただろうと思います。
が、身分の高い人であればあるほど、そういう差別は陰で膨れ上がるものです。
たとえば魔法以外のところでキースが優秀な成績を上げても、
「魔法の勉強をしない分他の人より力が入れられるのだから成績が良くて当然だ」
とか言われるのでしょう。キース自身もそう思っていそうです。
ともかく、そういう周囲の心無い目には慣れているのだと思います。
現在のキースが何を言われても黙って耐えているのは、幼少期からそういう声を意識的に無視し続けてきたからだろうと思います。

キースの父で先々代の騎士団長・ゼラフは、剣において誰よりも強くなり、王のお役に立てる騎士になればよいのだと、キースをケンペル家の跡継ぎとして厳しく育てました。
父の薫陶よろしくキースはアレスティア一の剣士になり、結果的に周囲の差別的な目を賞賛の目に変えることができました。
しかし、母(ぶっちゃけ名前未定なのでケンペル夫人とだけ)はインフェリアのキースを恥だと考えていたようで、後で生まれた二人の弟ラーデとマルスを可愛がるようになります。
キースも無意識のうちに母に対する負い目があるので、ここの母子仲はぎこちなく、あまり芳しくありません。

さらにゼラフが亡くなり、誰もが父の跡をついで騎士団長になるだろうと思っていたキースは、なぜか団長選挙への立候補を固辞し、ライゼル・ガナッツに団長の座を譲ってしまいます。
しかもイゼルレアのクーデター。
副団長として王を守るべき重要な責任を担っていたのに、王が暗殺されるという事態を招いてしまいました。
この出来事がケンペル夫人の逆鱗に触れました。
(この辺りはいつか外伝とかで書いてみたいとこです)

しかしケンペル夫人にとって最悪な出来事はこの後に起こります。
月光戦争に出征した3人の息子のうち、キースだけが生き残り、ラーデとマルスは戦死してしまうのです。
そして、イゼルレアへの服従を決めたキース……。
この報せを聞いた母がどう思ったか。
キースがそれをどう想像したかはもう書くまでもないことでしょう。


母がキースに早く結婚しろ、というのは、年齢的なことよりもむしろ、
早く次代の子に譲ってしまえ ということを暗に言っているのだろうと、キースは思っているのでしょう。
※ちなみに当主はキースなので、ケンペル夫人が勝手に結婚相手を決めてくることはありません。
当主が母親の言いなりになるなら、それこそ武門の恥ですので。

国民からの冷罵も女王からの叱責も受け流せるキースも、上記のような様々な経緯があるので、これだけは少なからず気にかかっているようなのでした。
しかし手紙に書いたように、キースは家族よりも主君を優先する人間なので、なかなかそうもいかないようです。


そこで出てくるのが女王のお見合いなのですが……。
続きは本編にて。(いつのことやら!)


ここまで読んでくださった方(いたら)ありがとうございました。

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2010'10'24(Sun)00:14 [ 創作日記 ] . . TOP ▲