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ケンペル先輩への嫌がらせバレンタインまとめ→その2
ケンペル先輩からお礼の手紙が届いたようです。
おかげさまで、たくさんチョコをもらったようですが……。

ちょいSS風なお礼はつづきから。

アレスティアも、今日は雪がちらついている。
貴女の住んでいるところではどうだろうか。


たくさんのチョコレートをありがとう。
バレンタインデーというのは、面白い風習だな。
しかし、私は貴女に詫びなければならないことがある。
頂いたチョコレートには、ほとんど自分で手をつけなかった。
団員や家の召使に分けてやったり、女王陛下に没収……もとい献上したり、
セイジやカロンが勝手につまみ食いしたり……。
せっかく頂いたのに、大変申し訳ないことをした。

私は、甘いものが苦手なのだ。
味や匂いがどうとかいうよりも、どうしても甘くて濃い味付けのものが、
騎士としての自分の身体に良い影響を齎してくれると思えないのだ。
私の知る名だたる戦士の中には、甘い食べ物を好む方も多くおられるようだが、
そこへ肩を並べるには遠く及ばない、私の未熟さゆえの思い込みなのかもしれない。


そんな中で、甘くないビターチョコレートを選んでくれているものもあったな。
これならば、私も美味しくいただくことができそうだ。ありがとう。
しかし、誰かひとりの女性の愛を受け止めようと思うほど、また思い上がれない私は、
それらを少し、二人の弟の墓前にも供えさせて頂いた。
綺麗な顔立ちで誰に対しても優しかったラーデと、勝気で元気一杯だったマルスは、
社交場ではいつもたくさんの女性に可愛がって頂いていた。
本人たちの口からは聞かずじまいだったが、将来をひそかに誓った相手も居たようだ。
あのような戦争がなければ、今日のような日は、彼らが主人公だったに違いない。
私宛てに頂いたものなのに、勝手に死者への供え物にしてしまったが、
きっと、こういうものを送ってくれる貴女ならば、怒らずに許してくれるだろうと信じている。


――雪が雨に変わってきた。


たまにはコーヒーではなく、酒を飲むのもいいかもしれない。
チョコレートに合いそうだ。
少し酔いが回ったら眠りたいと思う。
私は、今日もひとり、明日もひとりだ。
それでいい。
私の選んだ道だ。


おやすみ。
貴女は、よい夢を。


キース・ケンペル

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2011'02'15(Tue)00:33 [ Twitterまとめ ] . . TOP ▲