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ヘヴンズ・セヴン/第3章「家出の理由」1
スカイプラジオを聞きながら~。
でも家の中がうるさいので、ところどころ聞き取れてなかったりして乗り遅れてしまってます……くそう!

さてさて、久しぶりにHS本編の新着記事です。
が、その前に、ちょっと前に描いたお遊び。
ヘヴンズ・セヴンキャラの左目だけ描いてみました。
ぶっちゃけキャラ未公開ばっかりで資料をお持ちの方しかわかりませんが、
どれがどのキャラかわかりますでしょうか……

キャラは、それぞれ次のうちの誰かです。
眉毛の位置が変だとか言わない!

アシュリオ・ティエル・影閃・ゼノ・ガナッツ・ケンペル
クレオリッチ・グルーダ・ディッツァ・シーヴル・リィネ・イゼルレア

チームひとみちゃんズ


答えは本編の後です。

 目を開けると、天井の真っ白さが目に飛び込んできた。
 身体を起こしてみる。どこも具合の悪いところはないようだ。辺りを見回す。床も壁もドアも、枕も、ベッドのシーツも真っ白だった。目立った装飾は特にない、シンプルで清潔な部屋だ。
 隣にもう一つベッドが並んでいた。そこに、ティエルが眠っている。彼女はまだ目を覚ましていないようだ。ベッドの脇に、彼女が抱えていたたくさんの荷物も一緒に置いてある。
 アシュリオには、まったく見覚えのない場所だった。ここは一体どこなのだろう。そう思っていると、ティエルが声を上げて目を覚ました。ゆっくり開いたティエルの目とばっちり視線が合ってしまい、なんとなく照れくさくて目を逸らした。
「お、おはよう」
「んー……」
 ティエルは眠い目をこすった後、突然がばっと起き上がった。
「やだ、ここ私の部屋じゃないわ! なんで!? どうしてあなたと一緒の部屋にいるの!? ……まさか、私を誘拐して変なことをしようと……」
 とんでもない誤解が生まれようとしている。今にも暴れだしそうなティエルをなだめるように、アシュリオは説明してあげた。
「何言ってるんだよ、昨日の晩、一緒に旅天使の遺跡に入ったじゃないか。どうやら、俺たち全然知らない場所に瞬間移動してきちゃったみたいなんだ」
「ああ、そっか、そういえばそうだったわ、ね……」
 ティエルは言葉を濁した。自分がなぜ旅天使の遺跡に入ったのか、それも一緒に思い出したようだ。アシュリオは、意を決して尋ねた。
「ねえ、ティエル。話したくなかったら、別にいいんだけど……、どうして、家出なんかしちゃったの?」
 その問いに、ティエルは少し悲しそうな顔をした。アシュリオは少し焦ったが、ティエルは意外にも、すらすらと話してくれた。
「あのね、私には、お父様の決めた婚約者がいたの。ずっと前からね」
 なんと、ティエルにはもう婚約者がいた! いや、ティエルくらいの年齢の貴族の娘にはよくあることなのだが、アシュリオは我知らず動揺した。
「私も、その方をとてもお慕いしていたわ」
「そ、それは、よ、よかったじゃないか」
 アシュリオは相槌を入れた。しかし妙にどもっている。
「それがちっともよくないのよ。婚約者が、全然違う別の人に代わってしまったの」
 ティエルはため息をついた。
「全然違う別の人に? 婚約者がドロン! って変身でもした、とか?」
「そんなわけないじゃない」
 アシュリオ精一杯のジョークはあっさり否定された。
「ほら、『6月14日の政変』って、アシュリオは知ってる? 4年前の」
「え?」
 アシュリオはどきっとした。
「ええと……今の女王様が前の王様を殺した、っていう」
 知っているも何も、アシュリオはまさに当事者だが、アレスティア国民一般が知っている程度の内容を答えた。ティエルは頷く。
「そう。でも殺されたのはアレスティアの王様だけじゃなかった。王様の息子――アシュリオ王子様も」
「殺された?」
 世間的には、アシュリオは処刑されたことになっているのだろうか。当のアシュリオ自身は聞いたことのない話だった。何しろクレシア島自治区とアレスティア本国との交流は、春先のタンポポの貿易船の行き来以外にはほとんどなく、島の人々は本国の情勢には関心が薄い。自分たちがアレスティア国民であるという意識も希薄だ。つまり、本国の情報はほとんど入ってこない。だからこそ、女王はクレシア島を流刑地に選んだのかもしれない。
 しかし王子が死んだことと、ティエルの婚約者が変わったことと、どう関係があるのか――そう考えて、アシュリオははっとした。
「もしかして、ティエルの婚約者だった人って……」
「そう、アシュリオ王子様。私は、未来のアレスティア王妃になるはずだったの」
「ええっ!? 俺、そんな話聞いたことないよ」
 アシュリオはつい素っ頓狂な声を上げてしまった。
「そりゃあそうでしょう、いま初めて話したんだもの」
「あ、ああ、そりゃそうだね……ごめんごめん」
 ごほん、とわざとらしい咳払いで、一旦気を取り直す。
「それ、本当の話? だとしたら、ものすごい話だけど……」
 ティエルは何か勘違いをしているか、もしくは騙されていたのではないかと、そうアシュリオは思った。何しろそんな話は、当の「アシュリオ王子様」が聞いたことがないのだから。
「父さんは、ずっと私にこう言っていたわ。『ティエルは将来、アレスティアのお妃様になるんだよ』って。だから、私は当たり前のように、アシュリオ王子と結婚するものだと思っていた。でも……そうじゃなかったのよ」
 ようやく話は、ティエルが家出を決意した直接の原因にたどり着く。
「昨日、あなたが事務所に忘れ物を取りに戻ったとき、私の家には客が来ていたの」
「ティエルの知っている人?」
「ううん、でも、たぶんオーリーン城の役人だと思うわ。そう長居はしないだろうって執事が言ったから、お父様に話があるのなら少しだけ待っていればいいと思ったの」
 わざわざオーリーンから、城の役人が来るとはただ事ではないだろう。それだけでアシュリオには不穏なことに感じた。
 ともかくティエルは、応接間の外で待つことにした。父と客人との会話を盗み聞きするつもりはなかった。が、どうやら相手の失礼な態度が、ウェストン卿を苛立たせているようで、やり取りは部屋の外からはっきりと聞き取れるほど、激しいものになっていった。
「お父様は、滅多に怒鳴らない人よ。それなのに声を荒げているものだから、つい気になってしまって……」
 そしてティエルは、見たくはなかった父の一面を見てしまうことになった。ウェストン卿は客人に向かって、厳しい口調でこう言い放ったのである。――早くイゼルレアの息子とやらを連れて来い! それが『王子』であるならば、娘の結婚相手など誰だって構わないのだから! ――と。
「イゼルレアの息子……? それが新しい婚約者だって?」
 アシュリオはこれを聞いて首を傾げた。
 若くして後宮に入ったイゼルレアに、息子などいるのだろうか。いるとしたら、それは自分と同じくジュリカ17世を父に持つ異母兄弟であるはずだが、アシュリオの知る限りでは、ジュリカ17世の血を引く子は自分一人だけしかいないはずだ。
「お父様にとっては、私が素敵な人と結婚して幸せになることなんてどうでもよくって、アレスティアのお妃様になれさえすればどうだってよかったんだって思って……それを聞いて、私居ても立ってもいられなくなって……」
 ティエルは話しながら、また目に涙を溜めていた。
「そうか、それで君は……」
 アシュリオは家出の理由を理解した。ウェストン卿は莫大な富を得ただけでは満足できなかったのだ。ティエルを王家に輿入れすることによって、王家の外戚として、揺るぎない権力を得るつもりだったのだろう。
 オーリーンの貴族たちの間では、娘を利用して権力を得るのはよくある話だし、より高貴な家に嫁ぐことが、女性にとっての幸せだとも考えられている。しかしそれが当たり前のこととして教育されているオーリーンの貴族の娘と、ティエルは違う。たった一人の父親に、道具のように扱われることに耐えられるはずがない。
「泣かないで、ティエル」
 自然と、アシュリオはティエルの頬に手を伸ばそうとしていた。誰からも教わらなくても、こんなときにはおのずと体が動くものらしいと、アシュリオにも少し分かってきた。
 そのとき、ノックの音すらせずにドアが開いた。
 ゼノ・ヴィッドが現れた。
「おお、起きているな」
 ゼノもやはり、この地に一緒に瞬間移動してきていた。アシュリオとティエルの雰囲気には少しも注意を払うことなく、図々しく部屋に入ってきた。
「ここの主人がお前たちを呼んでいる。行くぞ」


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さっきの答え!

1 アシュリオ
2 ガナッツ
3 ディッツァ
4 ティエル
5 イゼルレア
6 クレオリッチ
7 グルーダ
8 シーヴル
9 ゼノ
10 ケンペル
11 リィネ
12 影閃

そもそも普段そんなちゃんと描き分けしてないよ! という話だった……!

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2011'04'18(Mon)23:01 [ 本編/ヘヴンズ・セヴン ] . . TOP ▲
    


     


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