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小田島静流『垂れ耳エルフと世界樹の街』先行レビュー
*文字リンクの先はそれぞれテキレボ5のwebカタログページです

前回と前々回に引き続き、空想工房メンバーの役得レビュー第3弾(*´ω`*)
今回は小田島静流さん『垂れ耳エルフと世界樹の街』(以下[垂れ耳エルフ」)です!
(空想工房のお品書き画像はこちらです↓)
テキレボ5 空想工房おしながき


小田島さんのテキレボアンソロ参加作「fragile」はお読みになられましたでしょうか。
世界樹の街で骨董品店を営む“怠惰な美おっさんエルフ”ユージーンのもとに、彼に振り回される有翼の郵便配達人《鴎》のオルト君が「荷物」として届けたものは……。
個性豊かなキャラクターとメルヘンチックな世界観がとっても魅力的なお話です。未読の方はぜひ読んでみてください!

「fragile」公開後、読者の方々からの好評の声に小田島さんが応えてくださり、その前日譚をまとめた掌編集として「垂れ耳エルフ」が発行されることになりました(^o^)vヤッタゼ

私は校正に協力させていただく形で先に読ませていただいたので、簡単ですがご紹介させていただきます!
続きからです。













「垂れ耳エルフ」は、春夏秋冬ひとつずつの物語(+α)からなり、まずはユージーンとオルトの出会いが描かれます。
世界樹の街最奥の街・十二番街に異動になったオルトが、配達で訪れたのがユージーンのお店でした。
最初こそ愛想よく、「任せてください!」なんて胸を張ったオルトくんですが……その後どうなったかは、「fragile」をお読みになった方ならだいたい予想がつくと思います。
のらりくらりと掴みどころのないユージーンと、文句を言いつつもついつい世話を焼いてしまうオルトの楽しいやり取りは、もちろんこの作品でも存分に楽しめます。

ここで気になるのは、「垂れ耳エルフ」というタイトル。
エルフ、というのはもちろん“美おっさんエルフ”ユージーンのことだろうと予想はつくのですが……
待てよ? ユージーンって、垂れ耳だったっけ?
ていうか、ウサギとか耳の長いイヌならともかく、垂れ耳のエルフとは??

ユージーンの容姿について、「fragile」を引用してみましょう。

扉の隙間からぬっと顔を出して、なあんだと呟いたのは、『くたびれた』という言葉がそのまま形になったような風体の男。適当に掻き集めて着たのだろう服はちぐはぐで、端正な顔は無精髭のせいでむさくるしいことこの上ない。唯一やる気が見えるのは、適当に括った金髪を掻き分けるようにして伸びる長い右耳くらいか。孤高の種族と名高い《古の森人》(※ルビ:エルダーエルフ)であるはずの彼は、いつだってこんな有様だ。

お分かりいただけるでしょうか。
「fragile」では、ユージーンの耳について言及されているのは、実は右耳だけなのです。
左耳も同じように長くて髪から飛び出しているのなら「右耳」と書く必要はないはずなので、ユージーンの左耳は右耳と違う形状をしているのではないか、と想像することができます。
もちろん、ユージーンの髪がもじゃもじゃしすぎていて、長い耳を隠してしまっているだけの可能性もありますね。彼なら大いにあり得ます!
さて、ユージーンの左耳はどうなっているのでしょうか?
「垂れ耳」とは?
気になったなら、ぜひこの本を読んでくださいね。

このお話も『茨の聖女』同様、キャラクターが生き生きとテンポよく会話していて、しかも世界樹の街という非常にわくわくする世界観で、「続きが読みたーい!」ってなりました。
嬉しいことに、小田島さんは「fragile」の続きを計画なさっている模様。
そちらが発表される前に、「垂れ耳エルフ」もぜひチェックしてみてください!

しつこいようですが4/1のテキレボ5、空想工房のスペースNo.は「C-20」です!
ぜひお立ち寄りくださいませ。

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2017'03'22(Wed)23:43 [ 同人誌の感想 ] . . TOP ▲