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【読了報告】宮田秩早『騎士の剣』
※Twitter投稿分に加筆修正を加えたものです。

宮田秩早さん『騎士の剣』 を読みました。
昨年11/23の文フリ東京では完売していて入手できなかったので、1/21の文フリ京都で私の『暁天の双星』を個人委託させていただく際に必要書類に同封して送っていただきました。
(こんなにお世話になりすぎてていいのでしょうか……)

16世紀ドイツを舞台にした濃密なファンタジー。
人ならざる者になり、永い命を得てなお騎士であり続けるハインツ。その昔語りを聞く医師パラケルススにも、どうやら秘密があるようで……。


感想は続きからです。


人としての生が終わっても、生き方は終わらない。
ハインツが人間ではなくなったゆえにかえってそのひととなりが浮かび上がるという吸血鬼物の面白さはもとより、騎士の時代の終焉とその寂寥感は、かつて侍がいた国の私たちにも覚えがあるような気がしました。
騎士と医者、それぞれの生き方を貫くハインツとパラケルススは、どちらもつらい過去を経験しています。その二人が共感し合えるところに救いがあって良かったです。
(特に44ページ上段のパラケルススの台詞はぐっときました……。ぜひ本でお確かめください)
新書版82ページと決して分厚くはないご本ですが、しっかりした文体で描かれる近世ドイツの空気が濃密で、文字数以上の充実感がありました。
それでいてキャラクターの言葉にも血が通っていて(吸血鬼物に対して変な喩えですが)親しみやすさも感じました。装丁もあがさ真澄さんのイラストも素敵で!
個人的には愛らしいけれど芯が強いリディアや、ちょっぴり(※京都的な表現)シスコンも入ってるハインツが好きだなあと思いました。
別冊「錬金術師の手帳」も付いていて、私のような世界史素人にも親切設計でしたし、全体を通して作者さんの題材への愛着が感じられる作品でした。


実はこれを読んだ時点で他の関連作品も気になっていたんですが、「アレとコレも返送の荷物に入れて暁天の売上と相殺してください」とお願いできるほど自分の本が売れるのか……!? と思い自重してしまいました。
(結果的には宮田さんがばんばん売りさばいてくださったのですが……笑)
次の機会にまた買いに走りますね!! 次はとりあえず『小夜曲』かな……?

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2018'01'23(Tue)00:11 [ 同人誌の感想 ] . . TOP ▲
    


     


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